本業での商談(仕入れ・買い付け)ではありません。

今日、いつものように店番をやっているとかな?り久しぶりに
モロッコ人風の物売りが入って来ました。
(以前の扇風機売りと同じ人かどうかは不明ですが)

折りたたみ式の木製サイドテーブルを1個抱えてました。

私「買えませんよ」(間髪いれず)
モ「見たくない?」(アラブ系商人は粘り強?いから)
私「こんな天気だから(どしゃぶり)お客さん来ないし
  お金無いよ」
モ「あぁ、こんな日は家にいるのがいいね。買わない?」
私「月末だからねぇ、お金無いの」
モ「月末か、、、」

良く見るとそのサイドテーブルは手彫りで磨き上げてあって
なかなか良い味です。きれいに片付いた部屋に置けば
アートっぽくて素敵かも、しかし我が家では・・・

私「いくらなの?」(興味はあるので)
モ「150ユーロ(2万円ちょっと)」
私「あぁ、無理無理」
モ「いくらお金ある」(出た、アラブ商人方式)
私「だから無いって」
モ「(レジを指して)いくらある」(おぃおぃ)
私「ここのはお釣り用だからタッチできないの」
モ「いくらある」
私「いくらあっても出せないの」

アラブ式ではまず売るほうがかなり高値で初めるか
買い手が買い値を言って、そこからお互いが歩み寄るようです。
だから言われた金額を簡単に払ってはいけません。
「大好き♪」「欲しい!」と思っても瞳をキラキラさせてはいけません。

帰りかけようとしながら、店の服を指差して「服でもいい」
といった態度だったので

私「子供服だから、サイズが合いませんよ」
モ「3人子供がいるから」
私「何才の?」
モ「10才、5才、2才」
私「じゃあ、これなんかどうでしょう」(立場逆転?)
モ「うん、いいね。10才用のは?」
私「ちょっと待って、良いのがあるから出して来ます」

モ「ちょっとコレは大きすぎるな」(残念)
私「じゃあ、このシャツは?」

気に入った様子。

モ「これとこれで、、、あと50ユーロ」(現金要求?)

私「それは高い」
モ「50ユーロ」
私「持ってないもの、銀行行くヒマも無かったし」
モ「今行こう」(おぃおぃ)

この辺りで「危ない?!」とご心配いただきましたら
どうぞご安心を、ホイホイ一緒に行ったりしませんから。
それに危ない人と危なくない人の区別は目付きと挙動でわかりますから
危なかったらここまで長く対話してません。

私「ジャケットとシャツで、どう」
モ「50ユーロ」(もぅ-苦笑)
私「あぁ、この後買い物に行かなくちゃいけないしね。
  もうすぐ子供が学校から帰って来るからね。子供に食べさせる
  ご飯が最優先」(ウソ言ってません、この日は給食が無い日)
モ「50ユーロ」

と言いつつまたテーブルを抱えて去って行きました。

服2点+20ユーロなら良かったかな(笑)
自宅のPC横に置けそうなテーブルだったし。
20ユーロで彼もスーパーで家族の為に買い物できたでしょうし。
私も今一歩詰めが甘かった。まだまだ修行が足りない。

注:実店舗では通常「物々交換」的販売は行っておりません。
   念の為(^ ^:)