ブログにサッカーの話を書くのは久しぶりです。
(日々のつぶやきはMixi日記に書いてますので)

スペイン代表がドイツに勝って初めての決勝進出を決めて、スペイン国内は
今とても盛り上がっています。

代表チームの試合がある日は、皆早めに仕事を切り上げたがり(苦笑)
試合時間には通りは人も車の姿も消え静まり返ります。

おもな都市では広場に大型スクリーンが設置され皆で繰り出して応援です。
代表ユニの赤いTシャツやスペイン国旗をまとった人達で溢れます。

そして、勝ち試合の後は自宅で見ていた人達も一斉に通りへ繰り出し
夜通しお祭りモードで大騒ぎ。

が、それはバスク地方とカタルーニャ地方を除いたスペイン国内でのこと。

TVでそんな各地の熱狂ぶりを見ながら窓の外を眺めてもスペインの国旗など
ここバスクでは誰の家のバルコニーにも掲げてありませんし、パブリックビューも設置されません。

TVやラジオをつけなかったらW杯の存在もこの世には無い雰囲気です。

ただスーパーに出かけると「今夜は皆で試合を見るから」とビールを買いに来た
主婦同士が会話していたり、父親と息子がスペインの国旗がついた
W杯バージョンのコカコーラを探していたり

バスクでは、みんな自宅で地味にスペイン代表を応援してるようです。

バスク出身の選手も代表チームで活躍してますし、外で賑やかに大勢で応援したい人達が
大型スクリーンの設置を希望していますが、なかなか実現しそうにありません。

自国のチームが優勝するかもしれないところまできているというのに、皆で盛り上がって
応援できない状態、それはなぜかというと、、、

バスクとカタルーニャは、中央政府から弾圧を受けていた歴史があるので
今でもそれにこだわって(苦笑)「ビバ・エスパーニャ(スペイン万歳)」
とこの期に及んでも公には口にしたくないような人達が政治力を持っているからです。

大型スクリーンなどの設置はその自治体が決定するものなので
いくら市民の要望が多くても
なかなか実行されないのが現状です。

サッカーが好きな政治家もいるはずですけど、政治的立場から融通がきかないのでしょうが
とても残念なことです。

一般の人達は仕方なく自宅で人知れず応援しているようです。

それでも昨日の準決勝でドイツに勝って決勝進出を決めた直後には
いつもは静かな自宅近辺も少しの間だけ、歓声とエスパーニャ・コールと
花火の音に包まれました。

11日(日)の決勝の日は、またスペイン国内で皆それぞれのやり方で
スペイン代表を応援するのでしょう。

勢いのある攻撃力とスピードのある華麗なパスワークで観客を楽しませてくれる
スペイン代表チームのサッカー。

ナショナリズムを抜きにして、スポーツとしてエンターテイメントとして
世界トップレベルのプレーを楽しみたいです。

祈願・初優勝

pulpo-paul

話題のタコ・パウル君はスペインを選んでくれました(笑)
今回も予想が当たりますように。