8月3日(土)はEuskal Jiraのお祭りでした。
タイトルに「民俗祭り」としましたように、バスクの文化や生活慣習を現在まで継承している、というのを
アピールするお祭りです。
このお祭りに参加する人達は「農夫」「農婦」の格好をしています。
その服装が表すようにとても質素でシンプルなお祭りです。
参加者達によるパレードがメインイベントなのですが、バスクのお祭りに必ず登場するこの「巨人」
(Gigantes・ヒガンテス)が先頭をゆらゆらと、時々ゆっくり体を回しながら歩いて行きます。
お祭りに欠かせない吹奏楽隊が賑やかな音を奏でながら後に続きます。
バスクの民族舞踊のグループもいくつか参加して、時々歩みを止めてダンスを披露します。
古くからバスクの人達が営んできた酪農をシンボルにした山車
本物の子牛達が乗せられていました。
農夫にとってロバはマイカーの役目でした。
大勢の参加者達
バスクの木製楽器チャラパルタ(Txalaparta)を演奏しながら
バチを垂直に木の板に当てて演奏します。
グループ毎に付いている小さな楽隊
片手でチストゥ(Txistu)という縦笛を吹き、もう片方で太鼓を叩く
バスクでは良く見られる演奏パターンです。
子供達がとても可愛らしかったので、、ボケてしまいましたが(苦笑)
パレードの最後尾を行くサンパンツァール(Zanpantzar)不思議な格好ですよね。
カラフルな三角棒をかぶり、羊の毛をまとい、腰につけた大きなカウベルを鳴らしながら
練り歩くこの民俗伝承のキャラクター
元はその大きなカウベルの音で冬の静寂をやぶってカーニバルの、春の到来を知らせて
悪霊を追い払う役目のものだったようです。
日本の「なまはげ」のように人を嚇したり、暴れたりはしません。
ただ無言・無表情で大きな音を鳴らして歩き回るだけです。
こうして街のメインストリートを練り歩いた一行は最終地点のウルダニビア広場で
その後も音楽を奏で、踊り、お祭りの午後を楽しみます。