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晩秋のバスク地方、11月は穏やかな暖かい天気が続いています。
そんな中、先日チャコリの醸造所見学にお客様をご案内しました。

チャコリ(Txakoli)とはバスク固有種のブドウHondarrabi Zuri(オンダリラビ・スリ)を80%以上使用している
バスクの白ワインです。ギプスコア県のサラウス、ゲタリアで作られている微発泡のチャコリが
良く知られていますが、ビスカヤ県産の発泡していないチャコリも多く市場で出回るようになってきました。

チャコリの各Bodega(ワイナリー)は訪問客の為に施設内の見学と試飲(おつまみ付)のミニツアーを
実施していますが、この日はサラウスにあるタライ・ベリというワイナリーを見学しました。
サラウスの街を見下ろす眺めのよい丘の上にあります。

Talai Berri Txakolina
Barrio de Talai Mendi, 728, 20800 Zarautz, Gipuzkoa, España
+34 943 13 27 50



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これはこのワイナリーの畑に植えられていた初代のブドウの木の1本。2003年までは実っていたそうです。

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チャコリの他にビネガーとリキュールも生産しているそうです。家族経営の小規模なワイナリーで
品質を保つために規模拡大や量産はしないポリシーだそうです。

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9月に収穫されて圧搾されたチャコリがタンクの中で低温に保たれて寝かされています。
12月に瓶詰めされるとのことでした。

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テラスからの素晴らしい眺め。広大なブドウ畑の管理もかなり手間と時間がかかるのでしょうね。
細くうねった道
はサンティアゴ巡礼の道のルートだそうです。


Googleストリートビューでその巡礼の道からワイナリーを見てみましょう。


Ver mapa más grande

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畑は南向きなので北の海からの寒風は直接当たらないそうです。

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施設とブドウ畑の見学が終わるとお待ちかね、チャコリの試飲タイムです。

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おつまみはチョリソ、イディアサバルチーズ

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ツナのオイル漬けとギンディージャ(青唐辛子)の酢漬けです。

この後ゲタリアでランチが控えてますので軽くつまむ程度に、、、と打ち合わせていたのですが
あまりのおいしさとチャコリとのコンビネーションについつい食指が動いてしまいますw

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ワイナリーの5代目オーナー直々にチャコリをサーブしていただきました。
品質の良いチャコリはガス抜きをしなくて良いので高い位置から注ぐ必要は無いそうです。
バルではパフォーマンス的にやっていますけどね。

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Hondarria Beltza で作られた希少な赤いチャコリ。
色は赤ワインのように濃厚ですが、スッキリした味わいでとても飲みやすかったです。
「イワシやアジなど青魚と合いますよ」と言われてホントにそうだろうなと思いました。

チャコリ用の赤いブドウは白よりも繊細な為、収穫量も醸造量も極端に少なく
品質に納得がいかない場合は生産しない年もあるので
取引があるバル、レストランも極限られているそうです。

生産者の方から直接チャコリの歴史や生産過程、商品への思い入れなどを聞きつつ味わう
チャコリはまた格別でした。

さて、次は隣り街のゲタリアへ向かいます。



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