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Mendaroというギプスコア県にある町に1850年創業のチョコレート工房Chocolates de Mendaro Saint-Gerons
があります。とてもこじんまりとしたチョコレート工房でメンダーロの教会の手前にあります。

http://www.chocolatesdemendaro.com/

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工房入り口のプレートです。
見学予約を事前に申し込んで行くと 担当の方がチョコレートの歴史やここでの昔からの製造工程や
現在の様子まで詳しく説明してくださいます。

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中に入るとまずレトロな販売スペースがありますがそちらはまた後でご紹介します。
ここで20年以上働いているスタッフの方の案内でその奥にある作業場に入ると目に入るのがこれ。

上の部分はカカオ豆を挽く臼です。下にある釜に火を入れて加熱して豆を挽くのですが
昔は隣りの小屋にいるロバに引かせてこの臼を回していたそうです。

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カカオ豆を上から流し込み石臼で挽いて暖かくした釜の上で木のローラーで擦り潰しながら
ペースト状に練っていきます。

木のローラーで擦り潰されて練られていくチョコレートペースト、味見させていただきましたが
程良い甘味でこのままクロワッサンに挟んで食べても美味しそうでした。

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熟練の勘でひとつのタブレットに適量のペーストをとっていきます。
丸まった状態は練り餡のようにも見えました。

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木製の型に入れて軽く押して「だいたいの」形を整えます、というのは

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この大きな木のトレイに乗せて下の台を振動させると、タブレットになるチョコレートの中の空気を抜きながら
自然と型に均等に納まるというシステムなんです。

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その後は室温で自然に冷まして出来上がり。これはミルクに溶かして飲むチョコレートです。

「そのまま食べても美味しいですよ」と試食を薦められ食べてみると甘さ控えめで本当においしかったです。
自然の甘味とグラニュー糖の食感も楽しめました。

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メンダーロの定番チョコレート(タブレット状になっているミルクに溶かして飲むチョコレート)の
主原料は3つだけ、カカオ、グラニュー糖、そして極僅かの小麦粉だそうです。

大規模な工場生産のものとは違う優しい味わいのチョコレート。

何故こんな辺鄙な山間の小さな町でチョコレート作りが始まったのかと疑問でしたが
昔は船で貿易をしていたので大型の貨物船で南米から運ばれて来たカカオ豆は外海の港で
他の船に積みなおされて川を上ってここまで運ばれていたそうです。
昔は陸路のほうが遥かに不便だったんですね。

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アンティークな雰囲気漂うお店のインテリア

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プレーンなチョコレート、ナッツ入りのタブレットやリキュール入りのボンボンなど色々な種類があって
目移りします。ここ以外にビルバオ、サン・セバスチャンにある直営店でも購入することができます。


Chocolates de Mendaro Saint-Gerons (工房はこちらです)

Azpilgoeta, 21
20850 MENDARO
TEL. 943 75 51 15

サン・セバスチャンのショップ
Etxaide, 6
20005 DONOSTIA - SAN SEBASTIÁN
TEL. 943 42 48 04

ビルバオのショップ
Licenciado Poza, 16
48011 BILBAO
TEL. 94 443 87 62



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