チキ便り~バスク地方のとある街より

スペイン北部からフランス南西部に広がるバスク地方から発信しています

2006年08月

ガリシアみやげ

義妹家族達とスペインの最西端ガリシア地方へ行っていた
子供達が戻ってきて既に数日経ちました。
連日海で遊んでただけあって、今までで最高に日焼けしてます。
日焼けというか焦げたような色(笑)

海産物がで有名なガリシア地方では色々とおいしいもの
ばかり食べてたようでうらやましい限りです。
楽しい日々を過ごさせてもらえて、義妹夫婦には心から感謝。

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おみやげは、horreo(オレオ)というガリシア地方特有の
貯蔵庫のミニチュア

063f3812.jpg


こちらは本物のオレオ。農産物を保存・貯蔵しておくために
使われるそうで、ネズミからの害を避けるために
こういう高床式にしてあるそうです。

02269bc1.jpg


サンティアゴ大聖堂のミニチュア

巡礼地として有名なサンティアゴ・デ・コンポステラへ行かれた
ことがある方はその大きさと迫力をご存知ですよね。
(ちなみに私はまだ行ったことがありません)

ちょっとのびのびしすぎじゃない?というほどの夏休みを
送ってる子供達、新学期に向けてちょっと体内時計の修正を
やり始めたほうが良いようです(^ ^;)

OK GOって好きなタイプ♪

課題曲PVのダウンロードが1000万件を記録
http://www.bounce.com/news/daily.php/8629/headlineclick

このバンドのことは初耳でしたが、ニュースの見出しを見て
早速 You Tube で“A Million Ways”のプロモビデオを見たら、、、

86f60ad6.jpg


http://www.youtube.com/watch?v=Kw0YHv3ub-k

いや?ん、こういうノリ、大好き(笑)
自宅の裏庭で固定カメラで撮った、ヘタうま(死語?)な体操の
ような踊りと歯切れの良いビートロックがマッチしてて
一発で印象に残ってしまいました。

素人っぽい画像でYou Tubeを媒体に使ってプロモーションした
その方法がネットユーザーの好みのツボにはまって大成功
したわけです。

そのビデオの中で長い手足をふらふらさせながら踊っている
メンバーが特に気になって公式サイトを見てみると、、、

http://www.okgo.net/news.aspx

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いや?ん、とっても好み☆この人がボーカルなのね。
しかも、70年代風柄シャツにベスト+スーツですよ。いいわぁ。
(実は私スーツフェチかも-笑)

Here it goes again
http://www.youtube.com/watch?v=GCjSwr7zYtE&NR

ルーム・ランナーでこんなに遊べるとは(笑)
どっちのビデオもワンテイクで撮ってるようなので、すごいなぁ
間違えないで良くやったわ、と私は感心しながら見たのでした。

いいな、このバンド(^-^)

画質・音質共公式サイトのほうが良いようです。
接続環境が良い場合は、公式サイトのほうがおすすめ。

70年代のカーズ、チープ・トリック
最近のバンドならWEEZER、FRANTZ FERDINANDなどが好みの人
には絶対うけると思います。 

カロリーヌの絵本

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小学生低学年の頃、学校の図書室でとても気に入った
絵本を見つけて夢中になった時期がありました。

原作はフランスのもので「カロリーヌ」という
7,8才くらいの女の子が主人公で、犬、ネコ、クマを
擬人化した8匹の仲間がいて海に行ったり、世界中の
あちこちを冒険したり、月まで旅行に行ってしまう
それはまあファンタジーな(笑)内容の絵本でした。

それから何十年も経ったある日どこかの本屋で
バッタリ出遭ったのが
「Caroline A La Mer/カロリーヌうみへいく」
シリーズの中でも一番印象に残っていたもの。

皆でワイワイと海へ遊びに行って楽しく過ごすんですが
のんびり(今なら天然ってのがピッタリかな)のユピーが
貝を拾ってるうちに沖のほうまで行ってしまって
気付いたら満ち潮で立ち往生。
岩の上で心細くて泣いている寂しい姿が、子供心にも
痛かった。

もちろん絵本なので(笑)仲間達に助けられて
ハッピーエンドです。

細かいところは忘れていたのですが、何でこの絵本が
そんなに好きだったのか、大人になって手にして
じっくり観察したところ「ツボにピッタリ」だったのが
わかりました。

まず、絵が素敵。水彩画の優しくて、でも明るい色合い。
そして、ヨーロッパの匂い、いかにもフランスらしい絵柄。
こうやって、少しずつ私の脳には「ヨーロッパ」への憧れが
擦り込まれていったわけです。

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この「うみへいく」に出てくるような雑貨屋(浮き輪とか
網とかビーチボールとか雑多に並んでる)は隣街の
オンダリビアには今もあります。ただ、その店を見ても
「素敵!」とは思えず「時代遅れな店だなぁ」としか感じない
大人になった私(^ ^;)

こんな絵本を大人になってから購入し、じっと大事に
持ってるのはかなりマニアックなんでは、、、と
今まで息をひそめてましたが(笑)
驚いたことに先日NHKの「夢のつづき わたしの絵本」
という番組で作家の重松清という人がこの本について
熱く語ってるのを見てしまいました。司会は渡辺正行。

二人のオジサンが真剣にこのシリーズについて
話してるんです(^ ^;)
http://www.amazone.co.jp/works/watashinoehon.html

パパイヤ鈴木お気に入りの「ひとまねこざる」も好きだったなぁ。
これはキャラクター商品化されてるから「カロリーヌ」と
比べるともっと知名度が高いですけどね。

「実は私も好きでした」というお便りは既にいただいてるので
きっと同世代のカロリーヌファンは密かに(笑)世の中に
たくさん存在するのでしょう。

妙にリアルな非日常、これでしょうね、この絵本のツボは。
不可能だけど、自分もこんな生活してみたいぞって気分に
なっちゃうんですよね(笑)

この本の作者さんは今も現役で新作も出してるそうですが
(フランスのアマゾンか、個人サイトで表紙絵を見ました)
カロリーヌの顔や絵柄の雰囲気、色合いはやっぱり昔のもの
のほうが私は好みです。

他に「別荘」とか「引越し」とか微妙に(笑)リアルな
テーマの本が欲しいと思ってます。

バスク名物SIDRERIA

シデレリア、シドゥレリア、シドレリア、、、
片仮名で書こうとすると微妙で難しいのですが(^ ^;)

バスクに住んでいたり、バスクにいる知合いを訪ねたりすると
一度は必ず行くか、連れて行かれることになる
SIDRERIA(シデレリア)

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元々はSIDRA(リンゴ酒)の醸造所なんですが、そこで料理も
(至ってシンプルなメニューですが)出されるようになって
そのうちレストランを併設した所も出てきて
「バスクらしさを味わうならここ!」と何だか文化的価値まで
付加されて、美食クラブと共にバスク名物として地元の人達や
他所からやってくる人達でいつも賑わってます。

本来のシーズンはその年のSIDRAが出来上がった2月から
4,5月まで(樽で貯蔵している醸造元)。
レストランタイプのSIDRERIAやBARでは瓶詰めを
置いてるので一年中飲めます。

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日本でだったら「元祖」とか屋号につけそうな老舗のメニューは

1.タラのオムレツ
2.焼いたタラのピーマン炒め添え
  (カリカリのニンニクスライス付き)
3.炭火焼ステーキ(厚さは軽く5cmを越えます。10cmくらいのも
  見たことあります。骨付き)それを皆で切り分けて食べます。

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4.欲しければレタスとトマトのサラダも頼めます。
5.デザート 山羊のチーズのスライス
  メンブリーリョという果物のペーストを羊羹状にしたもの 
  くるみ(殻付きを割って食べる) これらを好みでつまみます
6.コーヒー リキュール類(飲む人)

と決まっていて「他のメニューは無いの?」なんて要求は
通じません(^ ^;)

シドラは一定料金を払うと飲み放題ってところもあれば
瓶毎にお勘定というところも。

飲み放題のところはkupela(クペラ)という大樽の前に並んで
穴からピューーッと出てくるシドラを自分のグラスで
受けないといけません。下手するとびちゃびちゃになります。

瓶で飲むときも、なるべく高い位置からグラスに注いだほうが
(空気と混ざるから?)おいしいそうなので
やっぱり多少は辺りにこぼれてしまいます(^ ^;)

潔癖症の人には向かないシステム(苦笑)

冷たいSIDRAも、分厚いのに柔らかいステーキも確かにおいしいし
この場所ならではの美味なんですが
バスク人が「どうだすごいだろう!」と言うほど高尚でもないし
本格的なところは「暗い」「寒い」(醸造所ですからね、元々)
「汚れて気になるような服装では行けない」なので
名所巡りが好きなタイプの日本人観光客向きの場所ではなくて
(と私は思う)
皆でワイワイと飲んだり食べたりする雰囲気が楽しい
って感じのところです。

適当な紹介サイトを探してたらこんなのがありました。
http://www.sagardotegiak.com/

「もういつの時代の話なんだよ」って印象の写真ですが
SIDRERIAは2006年の今現在も本当にこのままなんです。
入りこむとタイムスリップしたような気になります。

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この写真は kupelaの手入れ方法ってので
見つけたんですが、この人、大樽の中に下半身全部
入ってますよね(笑)
中に入りこんで清掃した後、出てきてるところかな。

本格的なSIDRERIAは、原材料のりんごを栽培している
山間部や丘陵地の町や村に多く点在しているので
車が無いと不便なのですが、レストランタイプのところは
サン・セバスチャンの街中にもあるかと思います。

ちなみに今回私達が行ったのは、RENTERIA(レンテリア)
というサン・セバスチャン近郊の街中にあって
メイン・ストリートにあるバス停からもすぐ近くで
とても便利な場所にありました。

連れていってもらったので名前と住所が今わかりませんが
わかったら追記しますね。
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